京都市内に残る京町家や、古い町並みが続く景色を歩く京都が好きですが、京都から少し足を延ばして出会う、静かな京都にもまた違った風情があります。
山あいへ向かうにつれて、少しずつ変わっていく景色。
電車やケーブルカーなど、目的地へ向かうまでの乗り物も旅の楽しみのひとつです。
車窓から眺める山や川の風景を楽しみながら、街の喧騒から少しずつ離れていく。
そんな時間も含めて、ゆっくりと京都を旅するのが好きです。
今回は、そんな「少し足を延ばす京都」から、貴船神社、大原三千院、比叡山延暦寺、坂本の町をご紹介します。
さらに、京都と滋賀を結ぶ琵琶湖疏水船も、いつもの京都とは少し違った旅を楽しめる場所のひとつ。
自然に包まれた神社や寺院、山里の風景、歴史ある町並み、水辺の景色など、京都市内とはまた違った表情に出会える場所です。
京都市内の観光に組み合わせて日帰りで訪れるのもよし、気になる場所をひとつ選んで、ゆっくり時間をかけて巡るのもよし。
目的地へ向かう道のりも楽しみながら、いつもとは少し違う京都の旅を楽しんでみてください。
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今回ご紹介する場所を地図にまとめました。
京都市内からの位置関係を眺めながら、気になる場所を見つけてみてください。

貴船神社・大原三千院・比叡山延暦寺・坂本・琵琶湖疏水
足を延ばして訪れたい5か所
京都市内から少し足を延ばすと、自然と歴史に包まれた静かな場所があります。
貴船神社、大原三千院、比叡山延暦寺。
さらに、滋賀の坂本や京都と滋賀を結ぶ琵琶湖疏水船も、いつもの京都とは少し違った旅を楽しめる場所のひとつです。
どこも一日で一度に巡るのではなく、京都市内のお寺や神社と組み合わせながら、ひとつの場所をゆっくり訪ねたいところです。

貴船神社
貴船神社|水と緑に包まれる、静かな神社

貴船神社
見どころ

貴船神社
貴船神社といえば、石段に沿って続く朱色の灯籠と、深い緑に包まれた境内の美しい景色。
本宮から結社、奥宮へと続く参道を歩きながら、貴船川のせせらぎや山あいの静かな空気も楽しめます。

貴船神社
水の神様を祀る神社ならではの「水占みくじ」も、訪れた際に楽しみたいもののひとつです。
アクセス・所要時間
京都市内からは、出町柳の駅を目指し、そこから叡山電車で「貴船口」駅へ。
そこから京都バスに乗り換え、「貴船」バス停で下車して徒歩約5分です。
| 行き方 | ルート | 所要時間 |
|---|---|---|
| 電車メイン | 京都駅 → 東福寺 → 出町柳 → 貴船口 → 京都バス → 貴船 → 徒歩 | 約1時間10分 |
| バス+電車 | 京都駅前 → 出町柳駅前 → 貴船口 → 京都バス → 貴船 → 徒歩 | 約1時間30分 |

貴船口駅
貴船口から歩くこともできますが、約2km、徒歩約30分。山あいへ向かう電車やバスからの景色も、貴船を訪れる楽しみのひとつです。
おすすめは電車メインのルート。
出町柳から叡山電車に乗り換えると、街の景色から山あいの風景へと少しずつ変わっていく車窓も楽しめます。
▶貴船神社の詳しい記事はこちらから

大原三千院|静かな京都を感じる山里

大原三千院
見どころ

大原三千院
比叡山の西側の麓に広がる山里。三千院や寂光院などの寺院が点在し、田園風景も楽しめます。

大原三千院
三千院の苔むした庭園にひっそりと佇む、わらべ地蔵やおさな地蔵。愛らしい姿も、三千院を訪れる楽しみのひとつです。
アクセス・所要時間
京都駅からは京都バスで大原へ向かう方法のほか、地下鉄烏丸線で国際会館駅まで行き、そこから京都バスに乗り換える方法があります。大原バス停から三千院までは徒歩約10分です。
車で訪れる場合は、大原周辺に複数の有料駐車場があります。今回、私たちは車で訪れましたが、時間を気にせず周辺の景色を楽しみながら訪れられるので、車で訪れる選択肢もおすすめです。
| 行き方 | ルート | 目安 |
|---|---|---|
| バスを利用するルート | 【バス】京都駅前 → 大原【徒歩】大原バス停 → 三千院 | 約1時間10分 |
| 地下鉄+バス | 【地下鉄】京都駅 → 国際会館駅【バス】国際会館駅前 → 大原【徒歩】大原バス停 → 三千院 | 約1時間 |
| 車 | 京都市内 → 大原 → 三千院周辺の駐車場 | 約40〜50分 |
比叡山延暦寺|不滅の法灯を受け継ぐ山の寺院

比叡山延暦寺
見どころ

比叡山延暦寺
比叡山延暦寺の境内は、東塔・西塔・横川の3つの地域に分かれています。それぞれに歴史ある堂塔が点在しているため、時間に余裕があれば、半日くらいかけて3地域すべてをゆっくり巡るのがおすすめです。
ただし、時間が限られている場合は、東塔を訪れ、根本中堂を中心に見学するとよいです。
3地域の間は徒歩でも移動できますが、無料のシャトルバスも運行されています。車の場合は車で境内を移動できます。時間が限られている場合は、まず延暦寺発祥の地である東塔を訪れ、根本中堂の不滅の法灯を見ることをおすすめします。
東塔

比叡山延暦寺
東塔は、延暦寺発祥の地。総本堂である根本中堂を中心に、大講堂や阿弥陀堂など重要な堂塔が集まっています。なかでも根本中堂の1200年消えずに続く「不滅の法灯」は、延暦寺を訪れたらぜひ見ておきたいもののひとつです。
西塔

比叡山延暦寺
上部写真は、常行堂と法華堂つなぐ渡り廊下を弁慶が持ち上げたという言い伝えがある西塔のにない堂です。
西塔は、釈迦堂を中心とした静かな区域。東塔からシャトルバスで約5分、徒歩では約20分です。修行の場であるにない堂や、伝教大師最澄の御廟所である浄土院などがあります。
横川

比叡山延暦寺
横川は、横川中堂を中心とする区域。西塔からさらに北へ約4km離れた場所にあり、シャトルバスで約15分、徒歩ではかなり距離があります。緑深く静かな環境のなか、遣唐使船をモデルにした舞台造りの朱色の横川中堂が印象的です。恵心堂や元三大師堂など、見どころも点在しています。

比叡山延暦寺
元三大師堂(四季講堂)に祀られている角大使様は最強の魔除け、疫病退散のご利益があることでも有名です。
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3地域の間は徒歩でも移動できますが、有料シャトルバスも運行されています。時間が限られている場合は、まず延暦寺発祥の地である東塔を訪れ、根本中堂の不滅の法灯を見ることをおすすめします。
※運行状況は季節によって異なるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
アクセス・所要時間
比叡山延暦寺へは、京都側から向かうルートと、坂本側から向かうルートがあります。ケーブルカーから山の景色を楽しみながら訪れるのも、比叡山ならではの旅の楽しみ。車で訪れることもできます。
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行き方 |
ルート |
目安 |
|---|---|---|
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直通バス |
京都駅・京阪三条駅 → 比叡山ドライブバス → 延暦寺バスセンター |
約70分 |
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電車・ケーブル |
京都駅 → 出町柳駅 → 八瀬比叡山口駅 → 叡山ケーブル・ロープウェイ → 比叡山頂 → シャトルバス → 延暦寺 |
約70分〜 |
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坂本側から |
JR比叡山坂本駅・京阪坂本比叡山口駅 → 坂本ケーブル → ケーブル延暦寺駅 → 徒歩 |
約40分〜 |
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車 |
京都東IC → 比叡山ドライブウェイ → 延暦寺 |
約30分〜 |
坂本側からは、比叡山の山麓にある坂本の町を通り、日本最長のケーブルカーとして知られる坂本ケーブルで山上へ向かうルートがあります。琵琶湖を眺め、山の景色を楽しみながら延暦寺へ向かえます。
比叡山延暦寺から坂本へ|おすすめの巡り方

坂本ケーブル
比叡山延暦寺の東塔・西塔・横川をすべて巡ったあと、東塔へ戻り、坂本ケーブルで坂本の町へ下りて、穴太衆積みの石垣が残る町並みを歩き、旧竹林院などを訪ねるルートもおすすめです。
| 移動・見学 | 目安 |
|---|---|
| 東塔を見学 | 1時間〜 |
| シャトルバスで西塔へ移動・見学 | 約5分+40分〜 |
| シャトルバスで横川へ移動・見学 | 約10分+40分〜 |
| シャトルバスで東塔へ戻る | 約15分 |
| 東塔からケーブル延暦寺駅へ | 徒歩約10分 |
| 坂本ケーブルで坂本へ | 約11分 |
| 坂本の町・旧竹林院を散策 | 1〜2時間程度 |
▶ 比叡山延暦寺の記事はこちら

里坊、坂本の町|重要伝統的建造物群保存地区を歩く

坂本の町
比叡山のふもと、滋賀県大津市にある坂本の町。
延暦寺の門前町として栄えた歴史を持ち、自然石を積み上げた「穴太衆積み」の石垣や里坊など、歴史ある町並みが残されています。
坂本一帯は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されており、苔むした石垣や庭園を眺めながら、ゆっくり歩きたい風情ある町です。
見どころ
坂本の石垣

坂本の町
坂本の町を歩くと、いたるところで出会う穴太衆積みの石垣。
自然石をほとんど加工せずに積み上げたもので、石の大きさや形を生かした素朴な美しさがあります。
苔に覆われた石垣と緑の木々が重なり、歴史を感じさせる静かな町並みをつくっています。
旧竹林院

旧竹林院
坂本を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが旧竹林院。
約3,300㎡に広がる庭園は、かつて比叡山延暦寺の僧侶の隠居所として使われていた場所です。
美しい庭園を眺めながら、室内に置かれた机にも注目してみてください。
机の天板が鏡のようになって庭園を映し出すことで、緑の景色が上下に広がる美しいリフレクションを見ることができます。
この景色を写真に収められる場所としても知られており、旧竹林院ならではの楽しみのひとつです。
アクセス・所要時間
| 行き方 | ルート | 目安 |
|---|---|---|
| 比叡山から | 【坂本ケーブル】ケーブル延暦寺駅 → ケーブル坂本駅 | 約11分 |
| JRを利用 | 【JR湖西線】京都駅 → 比叡山坂本駅【徒歩またはバス】→ 坂本 | 約40分〜 |
| 京阪を利用 | 【京阪石山坂本線】坂本比叡山口駅 → 坂本の町 | 約30分〜 |
| 車 | 京都東IC → 坂本 | 約30分〜 |
JR・京阪からケーブル坂本駅へ向かう場合は、さらに徒歩や連絡バスなどの移動があります。公式案内では、比叡山坂本駅からケーブル坂本駅までは徒歩約25分、連絡バス約7分、坂本比叡山口駅からは徒歩約15分、連絡バス約3分です。
琵琶湖疏水船|水辺の景色を楽しむ船旅

琵琶湖疏水
見どころ

琵琶湖疎水船
琵琶湖疏水船は、明治時代に造られた琵琶湖疏水を船で巡る、特別な水上の旅。
大津から京都へと続く疏水を進み、緑に囲まれた水路や、船でしか通ることのできないトンネルを抜けながら、普段とは違う目線で景色を楽しめます。
特に印象的なのが、疏水にいくつも設けられたトンネル。
明治の人々が築いた近代化遺産を、実際に船で通り抜けることで、そのスケールや歴史を身近に感じられます。
水辺の景色を眺めながら、ゆっくりと船に揺られる時間も、琵琶湖疏水船ならではの楽しみです。
アクセス・所要時間

蹴上インクライン
琵琶湖疏水船は、京都側の「蹴上乗下船場」と滋賀側の「大津港・三井寺乗下船場」から乗船できます。
京都から訪れる場合は、地下鉄東西線「蹴上駅」から蹴上乗下船場へ向かうのが便利です。
一方、滋賀側からは大津港や三井寺から乗船することができ、京都から訪れる場合とは反対に、滋賀から京都へ向かう船旅を楽しむこともできます。
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行き方 |
ルート |
目安 |
|---|---|---|
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京都から |
京都駅 → 地下鉄東西線「蹴上駅」→ 蹴上乗下船場 |
約30分 |
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滋賀から |
京阪「三井寺駅」→ 三井寺乗下船場 |
約30〜40分 |
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滋賀から |
京阪「びわ湖浜大津駅」→ びわ湖・大津港乗下船場 |
約30〜40分 |
所要時間は目安です。出発地や乗船場、運航区間によって異なります。運航日や乗船場所は、事前に公式サイトでご確認ください。
琵琶湖疏水船は人気が高く、特に桜や紅葉の時期などの繁忙期は予約が埋まりやすいため、事前の予約が必要です。
京都からでも滋賀からでも乗船できるので、訪れる場所や旅程に合わせて乗船区間を選べるのも魅力です。
▶ 琵琶湖疏水船含む京都のアクティビティの記事はこちら

京都から少し足を延ばして、もうひとつの京都へ(最後に)
京都市内には、京町家や歴史ある寺社など、歩いて楽しみたい場所がたくさんあります。
一方で、少し足を延ばしてみると、山や水辺に囲まれた静かな景色や、街中とはまた違った歴史に出会うことができます。
貴船神社、大原、比叡山、坂本の町。
さらに少し足を延ばせば、琵琶湖疏水船から水辺の風景を楽しむこともできます。
どこも一度に巡るのではなく、その日の旅程に合わせて訪れる場所を選び、電車やバス、ケーブルカー、船など、目的地へ向かう道のりも楽しみながら、ゆっくりと旅するのがおすすめです。
いつもの京都とは少し違う場所へ。
時間に余裕を持って出かけることで、旅の中にも静かなひとときが生まれるかもしれません。
▶ 京都の宿泊記事はこちら




